表参道の喧騒から一歩入った路地の奥
5層のスキップフロアーからなる一軒家。
ジュエリーブランド AURORA GRAN
その2階がギャラリーです。
アトリエとして使われてきた空間には
今日もその気配が心地よく流れています。
天窓の光優しく、大きな柿の木の見える部屋。
ここは私たちが日々の旅で出会った
ヒト、モノ、コトが交差する場です。

OCTOBER/NOVEMBER EXHIBITION

ヴェネツィア・ビエンナーレと並ぶ
国際的な現代美術展ドイツ カッセルのドクメンタ。

1987年のDocumenta 8 に
数少ない日本人作家として参加した
当時28歳の吉澤美香。

さらに90年代現代美術をリードしていた
佐賀町エキジビットスペースでの個展、
東京都現代美術館で作品収蔵、
千葉市美術館でのコレクション特集展示など。

吉澤美香は日本の現代美術の流れを語る上で
欠かせないアーティストである。

当ギャラリーディレクター川口育代や
同年代のアーティストたちと
アトリエくるくるを共有していた80年代から
変わらぬ若々しさで活動を続けている。

彼女がAURORA GRAN Galleryに来て、
３年ぶりに新作展をやろうかな、と言ってくれた。

今、iPadで絵を描いているという。
やがてたくさんのPOPな色使いの絵を見せられた。

大きくプリントして、それらを背景に絵を描くという。
永遠の天才少女が描く「皮膚の下」
これは事件だ。

AURORA GRAN GALLERY 川口真央
 

れー95watercolor on paper
100×148mm
2024

れー99 watercolor on paper
210×297mm
2024

れー100
watercolor on paper
141×209mm
2024

statement

「beauty is only skin deep」という言い回しがある。
見た目の美しさは皮膚の厚さでしかない、
つまりとても薄っぺらいものだ、といった意味である。

昨今の承認欲求や美容整形にまつわる
あれこれを見聞きするにつれ、
この言葉が脳裏に浮かぶ。
（脳裏とはどこにあるの）

人種や国籍のことも考える。

皮膚の内と外。
あちら側とこちら側。
目に見える差と見えない和。

薄っぺらな皮膚1枚の茫洋とした海に漕ぎ出してみる。

吉澤 美香

吉澤 美香 / Mika Yoshizawa

BIOGRAPHY
1959　東京都生まれ
1982　多摩美術大学美術学部絵画科油画専攻卒業
1984　多摩美術大学大学院美術研究科絵画専攻修了
2006　多摩美術大学美術学部絵画科油画専攻助教授
2010　同教授

主な個展

• 1982　駒井画廊（東京）
• 1987　佐賀町エギジビットスペース（東京）
• 1990　石屋町ギャラリー（京都）
• 1999　ギャラリー小柳（東京）
• 2000　セゾンアートプログラム・ギャラリー（東京）
• 2005　「作家の現在」いわき市立美術館
• 2007　ギャラリー・アートアンリミテッド（東京）(08年、11年、13年、15年、17年)
• 2018　豊川市桜ケ丘ミュージアム
• 2021 「千葉市美術館コレクション選 特集　吉澤美香」千葉市美術館（千葉）
• 2021 「−去りゆく者にポテトチップスを− 吉澤美香 新作展」
  ギャラリー・アートアンリミテッド（東京）
• 2023　「90年代の絵画」
• ギャラリー・アートアンリミテッド（東京）

• 主なグループ展
• 1982　今日の作家展　横浜市民ギャラリー（横浜）
• 1983　第3回ハラ・アニュアル（東京）
• 1985　サンパウロビエンナーレ（ブラジル）
• 1987　ドクメンタ8（ドイツ）
• 1990　Japan Art Today （ストックホルム他）
• 1995　「日本の現代美術1985〜1995」東京都現代美術館
• 2003　Art Today　セゾン現代美術館（軽井沢）
• 2007　「森」としての絵画:「絵」の中で考える岡崎市美術博物館（愛知県）
• 2009　街かど美術館アート土澤（岩手県）
• 2011-2014　東日本大震災地域のためにアートを運ぶ
• デイリリーアートサーカス（東北地方巡回）
• 2018　起点としての80年代　金沢21世紀美術館、高松市美術館、静岡市美術館
• 2018　ニュー・ウェーブ現代美術の80年代　国立国際美術館（大阪）
• 2019  「ドローイングから。」多摩美アートテーク（東京）
• 2020  「佐賀町エキジビット・スペース 1983-2000 現代美術の定点観測
• 群馬県立近代美術館（高崎）
• 2022  「オルタナティブ！ 小池一子展　アートとデザインのやわらかな運動」
  3331アーツ千代田（東京）

主な受賞歴

• 1996　倫画美術奨励賞

主な収蔵先

• 東京都現代美術館、北九州市立美術館、千葉市美術館、
• 広島県立美術館、豊川市桜ケ丘ミュージアム
•  
• 吉澤 美香 公式サイト>>

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オーロラグランの素
2024/03/10 トークショウ

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